葬儀ライター柳の葬儀まとめ

2016年07月27日

葬儀の多様化に伴い増えている家族葬

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家族が亡くなるということは、非常に大きな悲しみとなります。その悲しみに向き合い、亡くなった家族の意志を尊重して、送り出すことはとても大切なことです。現在は高齢化社会、核家族化などの影響により、葬儀の形は多様化しています。そのため以前とは異なった様々な形で、自由に、それぞれに合った送り方を選択できるようになっています。これまでは、人が亡くなるとその地域での暮らしにおける慣習や宗教など様々な文化的な事柄を背景としてお葬式を営んできました。しかし、現代の人々の生活や家族関係の変化からお葬式の形の意義も変わりつつあります。昔の風習や人間関係のしがらみからは解放されて自由になったことは決して悪いことではありませんが、その分本来の大切な意味が失われないように心しておかなければならないこともあるようです。

そして、故人の尊厳を軽視せず、なおかつ個人個人にあった形を考えるべきなのかもしれません。葬儀の多様化において、いちばん顕著な形が家族葬かもしれません。特に高齢者が亡くなった場合、周囲の人たちには知らせずに、身内だけでひっそりとお葬式を行うケースが年々増えているようです。故人の家族と近親者、そして故人と特に親しかった人だけで行うお葬式を家族葬といいます。密葬とも呼ばれるこの形は、もともとは近親者のみで行ったあと、本葬として後でお葬式を行うことを前提としていました。葬儀は近親者で済ませといった文言で新聞などに通知したりしますが、この場合に使われる言葉が密葬です。家族葬は葬祭業界で新たに作られた言葉で、現在は家族や親族、友人などが故人とゆっくりとお別れをするための儀式です。

基本的には、家族のみでお通夜、告別式を行います。最近は密葬との区別もあまりなくなってきています。形式に流れがちになる一般的なお葬式とは違い、故人のことをよく知っている人たちだけで、落ち着いた時間を持つことができます。無宗教で行うこともありますが、多くは僧侶などを招き、宗教的な儀式を行っています。この形式に対して異議を唱えるひともいるようですが、決して故人を粗末に扱うことではありません。この形式はまだ社会的に浸透しているとはいえないこともあり、一般の会葬者を招かない点から誤解を招くおそれもあり、事前に周囲の理解を得ることも必要です。儀式のみで後で本葬をしない場合は、それを終えた知らせと、その理由などを記して招かなかった人たちには挨拶状を送り納得してもらうことも大切で、それも故人の尊厳を守るということになるのではないでしょうか。

[参考]
家族葬なら信頼の葬儀社【公益社】 トップクラスの実績 !
https://www.koekisha.co.jp/family/
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