葬儀の際に祭壇の前でおこなうのが焼香ですが、その目的などはあまり意識せずにおこなっている人も珍しくありません。そもそも、よく分からないので、周りを見てそれに合わせてなんとなくそれっぽいことをしているという人もいるでしょう。
実は、焼香自体はただなんとなく流れの一つとして行われがちですが、もちろんしっかりと意味があります。宗派によって回数などが変わってしまうのでどこでも同じというわけではありませんが、基本的には抹香を指でつまみ、香炉の中へ静かに落とすのですが、実はこの香り自体が、仏教では仏の食べ物と考えられています。
つまり、故人や仏に食事を楽しんでもらい、あの世での幸せを祈る目的でおこなわれています。そしてもう一つの目的が、参列者側の邪気を払って、清められた状態でお参りをすることです。また、これら2つの目的でおこなわれているものですが、抹香を香炉の中に入れるときに注意すべき点があるのも知っておくとより無難です。
その一つが、抹香自体は高い位置から落とさないようにするということです。高い位置から落としてしまうと、抹香が散らばってしまうので、炭の5cm程度上から落とすようにします。そうすれば適度な高さから落とすことができるので抹香が散らばってしまうこともないし、低すぎるのでやけどしてしまうということありません。
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